コンプレッサ更新による省エネ効果(2020.1)
本項では、従来型のエアーコンプレッサをインバータ型コンプレッサに更新した際の、更新前後の消費電力について紹介します。
コンプレッサはスクリュー式で、出力は更新前後ともに22kW、更新後のコンプレッサはドライヤ付きです。
下図は更新前後の消費電力、更新後の空気量及び圧力のグラフです。
計測について
- 更新前のコンプレッサの消費電力のデータは2019年の3月のもので、夜間も運転。更新後のコンプレッサのデータは2020年の1月で、夜間は停止
- いずれも連続する同じ曜日のデータ※で、時間を基準に一つのグラフ上に重ねて表示。時間の単位は1分
- 更新前後で圧縮空気の用途先や使い方に大きな違いはない。また、吐出圧力は更新前後でほぼ同じ
- 更新後のコンプレッサ消費電力には、ファンやドライヤの消費電力も含む。また、更新に伴い圧力計及び流量計を設置
※代表的なデータ
解説
- グラフのとおり、更新前のコンプレッサの平均消費電力は、18.7kW(8:30~17:00)。更新後のコンプレッサの同電力は、5.7kW(8:30~17:00)で、省エネ効果は70%と極めて良くなった。
- 平均空気量は0.55m3/min。この量は定格(4.51m3)のわずか12%である。
所感
- コンプレッサは一度更新すると何年も使用する機器であり、ランニングコストなどから適正な能力のものを選定することが大切なことは明らかです。初めて導入するときには安全率や将来の予測を考えて大きめの機器を選定することがあるでしょうが、更新時には圧縮空気の使用量は既知であるため、計測により実態を把握してから、機種を決定するのが望ましいでしょう。
- 圧縮空気流量を計測するには、エアー用超音波流量計があります。流量のみではなく、圧力、温度まで取得できる製品もありますので、省エネも含めたエアーの管理にも活用範囲が広がります。