コンプレッサ消費電力(軽負荷時)

コンプレッサの軽負荷時の消費電力 ~工場省エネのカギを握るコンプレッサ~

定速機(吸込み絞り弁制御のコンプレッサ、非インバータ機)とインバータ機(インバータ制御のコンプレッサ)の軽負荷時の消費電力と吐出空気量(流量)について考察します。
下図のグラフはコンプレッサA(定速機)とコンプレッサB(インバータ機)の軽負荷時の負荷状況を示したものです。横軸には時間(1分単位)、縦軸には消費電力と吐出空気量をとっています。
コンプレッサAのグラフにおいて、定格に近い運転状態を緑色点線で、吐出空気量がゼロ(オレンジの棒グラフがゼロ)の時を赤色点線で示しています。このグラフから、定速機では吐出空気量がゼロ(無負荷)の時でも約75%(150[Wh]÷200[Wh])もの電力が消費されています。

軽負荷時の消費電力(定速型コンプレッサ)

一方コンプレッサBについては無負荷時の消費電力は最大(250Wh)の10%(25Wh)程度であり、定速機に比べて格段に省エネであることわかります(250Whは定格の40%程度)。

このようにインバータコンプレッサは、軽負荷時において定速機よりもはるかに効率が良いといえます。

軽負荷時の消費電力(インバータコンプレッサ)

注意
・コンプレッサAとコンプレッサBの能力は異なる
・黒色点線は、レシーバタンク圧力

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